1症例目は、石和温泉病院の五十嵐真之先生が「脳梗塞により失語症を呈した症例」を発表されました。バイザーは春日居サイバーナイフ・リハビリ病院の佐々木蘭子先生がお引き受けくださいました。
2症例目は、甲州リハビリテーション病院の元木雄一朗先生が「全失語一例における訓練の検討〜理解訓練を掘り下げる〜」を発表されました。バイザーは甲府城南病院の中村晴江先生がお引き受けくださいました。
〜 発表後記 〜
甲州リハビリテーション病院 元木雄一朗
今回、全失語の理解訓練というテーマで発表させて頂きました。今回の発表を通して症例ごとの臨床症状や訓練に対する姿勢など個人的因子を含め総合的かつ個人的な訓練プログラムの立案実施することの重要性を改めて学ぶことができました。また訓練効果を確認し、訓練を見直すという工程が重要ということも分かりました。自分自身の訓練は典型的な訓練法に終始し、訓練効果の確認や見直しが不十分であったことを反省しました。訓練方法が変わることで、患者さんは変わるということを実感でき、患者さんが良くならないのはSTの訓練や訓練の仕方に問題があると改めて思いました。今後も患者さんの訓練を工夫し、訓練効果を確認しながら、よりよい訓練を提供していきたいと思います。
今回、バイザーの中村晴江先生には様々なことを指導して頂きました。感謝申し上げます。
今後も研鑽し、成果を学術大会や学会等で報告し、言語聴覚療法の発展や患者さんの回復へ還元していきたいと思います。
石和温泉病院 五十嵐真之
発表を通して、多くの先生方から貴重なご指導やご助言を頂き、心より感謝申し上げます。私自身の臨床を、客観的な視点で見直す貴重な経験をさせて頂きました。特に「評価者のバイアスがかかる」ことの危険性を、肝に銘じたいと思います。
症例発表への協力を快諾してくださった患者様とご家族様に、これから出来ることを真摯に考え、全力で向き合っていきたいと思います。佐々木先生をはじめ、諸先生方、お忙しいなか貴重なお時間をいただき、どうもありがとうございました。