2016年10月23日

<教育部>平成28年度第4回新卒者研修会 参加記

平成28年9月8日に、甲府市東公民館 地域集会所にて、第4回新卒者研修会を開催いたしました。
 今回は、甲府城南病院の桂川謙祐先生、山梨大学医学部附属病院の石田礼先生に「神経心理検査の診方」と題し、普段の臨床で実施することの多い検査について、また、県士会副会長でもあります、甲府城南病院の中村晴江先生からは、「対人コミュニケーションの基礎V」について、貴重なご講義を頂きました。

新卒者研修に参加して

甲府共立病院 山川大樹

今回第4回新卒者研修に参加したことで、自分の経験や知識不足を痛感し、今後学ばなければならないことの多さを改めて実感できる貴重な機会になりました。
研修内容「神経心理検査の診方」では日頃実施する回数の比較的多い、HDS-R、MMSE、レーブン色彩マトリックス検査について、評価の実施法から採点法、解釈の仕方まで分かりやすく学ぶことができました。細かい手技や教示方法など、普段行なっていて幾つか不明瞭だったことを明確にすることができました。またそれにより今後患者さんに対し、検査を実施するにあたっての強い自信となりました。
「対人コミュニケーションの基礎」では‘上司と部下‘といった具体的な人間関係を例に、社会人として業務に取り組むにあたり必要な、社会性の高め方・信頼関係の築き方などを学ぶことができました。また最後に行なったミニゲームでは同期の先生方と交流を深めながら‘コンセンサス‘(複数人の合意・意見の一致)を図ることの難しさと、その大切さを感じることができました。今回学んだことをさっそく日々の業務に活かしていきたいとおもいます。

山梨県言語聴覚士協会 第4回新卒者研修を終えて

甲府城南病院 上田 菜緒

今回の研修では中村副会長に「職業人のコミュニケーション」、桂川先生、石田先生に「レーヴン色彩マトリックス検査 (RCPM)、改訂長谷川式簡易知能評価スケール (HDS-R)、Mini Mental state Examinaition (MMSE)の概要や解釈」について教えていただきました。検査の概要や解釈についての講義ではよく臨床で行う検査であったため、解釈の仕方を復習することができ、自分の観察力をより磨いていかなければならないと改めて思いました。また、解釈の仕方によってはADLの向上の指標にもなることを学びました。中村副会長の講義では、「コンセンサス」をテーマにグループワークを通し、コンセンサス作りの難しさを痛感しました。「三人寄れば文殊の知恵」のように、自分の意見を主張するだけでなく、他の意見もよく聞きながら、考えを出し合わなければ、よりよい結論や対策は出てこないことを学びました。また、「部下力」の中で「上司に親機能を求めない」という言葉が印象強く残っています。言語聴覚士として働き始めて半年経ちましたが、今までを振り返って考えてみると、求められたことに対してそれ以上の結果を出すという意識が低かったのではないかと思います。今後は、インプット以上にアウトプットを繰り返して上司に少しでも信頼され、今後の成長につながるように努力を積み重ねていきたいと思います。新卒研修は残り少なくなってきましたが、言語聴覚士としてスキルアップできるように1つ1つの講義を大事にしていきたいと思います。有意義な講義を開催していただき、深く感謝いたします。
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posted by st_yamanashi at 22:55| 参加記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする