今回は、摂食嚥下障害領域の認定言語聴覚士である国立病院機構甲府病院の小池京子先生より摂食嚥下障害の診方とポイントについて、小児領域から成人領域と幅広い貴重な内容に加え、実際にお菓子などを用いた実技も含めたご講義を頂きました。
第3回新卒者研修を終えて
恵信甲府病院 佐野由佳
今回の新卒者研修では、「摂食嚥下障害の評価とポイント」についてご講義をしていただきました。
私はまだ嚥下障害の方の評価を取った事が少なく、どこをどういう風に見ていけばよいのか自分の中で正しく把握しきれていませんでしたが、5期モデルに沿い丁寧に教えていただくことができました。患者様の評価をする際、実際に摂食・嚥下している場面を見る前に、まず患者様の姿勢であったり呼吸数であったり全体像を見ることでそこから考えられるリスクがたくさんある事も知りました。今後、目の前の患者様に対し丁寧かつ的確に評価できる力をしっかりと身につけていきたいと思いました。
実技演習では、咀嚼訓練、K−point刺激法を行いました。咀嚼訓練ではお菓子の持ち方や臼歯の上に置くといった点まで細かく教えていただきました。自分自身で経験することで、食塊形成の際の舌の動きなど改めて再認識させられる事が多くありました。K−point刺激法では小池先生に直接行っていただくことができ、今まで曖昧であった刺激場所を正しく知る事が出来ました。
今回の研修を通して、知識・技術の両面において自分の中での課題や目標を多く見つけることが出来ました。今回の経験を今後の臨床に活かし成長出来るよう励みたいと思います。お忙しい中、大変貴重なご講義をしていただきありがとうございました。
第3回新卒者研修を通して
甲州リハビリテーション病院 上川 若菜
今回、新卒者研修に参加して、嚥下における評価ポイントなどを講義だけでなく実技も交えてわかりやすく教えて頂き、様々なことを学ばせて頂くことができました。摂食嚥下領域は学生時代の授業数や実習で関わる機会は他の領域に比べると少なく、働き始めてから特に不安な領域でした。しかし今回の新卒者研修では評価ポイントについて実技を交えながら教えて頂き、実際に体験しながら臨床で活かせる知識や技術を学ぶことができました。今回学んだことを今後の臨床にさっそく活かして、STとしての自分の引き出しを一つ一つ増やしていきたいと思います。また、患者様に安全にお食事を召し上がって頂けるよう今回学んだ評価方法や新しい視点を臨床現場で活かしていきたいと思います。日々たくさんのことを気づかせ、学ばせてくださる患者様への感謝の気持ちを忘れずSTとしての知識や技術で還元できるようこれからも邁進していきたいと思います。このような貴重な学ぶ機会を頂きありがとうございました。