2018年07月05日

<生涯研修部>平成30年度第1回研修部症例検討会 発表後記

平成30年6月21日(木)甲府市東公民館において、今年度第1回研修部症例検討会を開催いたしました。今年度より1回の症例検討会で1症例を検討し、参加者全員でより密なディスカッションが行われました。発表者は、甲州リハビリテーション病院の今井美紀が発表されました。バイザーは甲府城南病院の赤吉澤由香先生がお引き受けくださいました。

〜 発表後記 〜

甲州リハビリテーション病院 今井 美紀

今回、「左被殻出血により失語症を呈した症例〜自身の会話訓練を再検討し、学んだこと〜」をテーマに発表をさせて頂きました。
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 症例について、どのように考えて評価・訓練を行ったのかをまとめることは、私自身が不足していた視点や、必要な訓練と目標について振り返るいい機会となりました。入院時、発語失行の可能性や、評価とは異なる会話上の開鼻声の有無など、症状が捉えきれていなかったことは、今回の反省点です。どのような症状を認め、何が問題となっているか、様々な側面から見ていくことの重要性を感じました。再評価後の訓練では、機能の改善に合わせた、実用的な会話訓練の方法が不十分であったため、訓練内容を見直す機会を頂きました。ST、症例双方の観点から、会話の方法について振り返ることの大切さを感じました。今後の臨床においても、実用的なコミュニケーションに向けて関わっていきたいと思います。
 バイザーの吉澤先生を始め、発表当日は諸先生方からご意見やご指導を頂き、大変勉強になりました。今回学んだことを今後の臨床に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。
posted by st_yamanashi at 07:33| 発表後記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする