今回は、「対人コミュニケーションスキルについて」と題し、中村晴江県士会副会長(甲府城南病院)より言語聴覚士として患者様とコミュニケーションを図るうえでの必要なスキルについて、ご講義を頂きました。
また後半の講義では、失語症の評価で使用する標準失語症検査(SLTA)について、山梨県立中央病院の中嶋崇博先生からご講義を頂きました。その後、各グループに分かれ、SLTAの聴覚的理解の施行方法について実技を行いました。
第4回新卒者研修を終えて
甲州リハビリテーション病院 柴田 美貴子
今回の研修では、「対人コミュニケーションスキル」と「SLTAの検査概要や実施方法」について実技をまじえながら分かりやすく教えて頂き様々なことを学ぶことが出来ました。対人コミュニケーションスキルの講義では、ノンバーバルコミュニケーション、パーソナルスペース、聞き上手になるための工夫など臨床で活かせる知識や技術を学ぶことが出来ました。入職して患者様との関わりで悩むことが多いため自分のコミュニケーション態度について改めて考える良い機会となりました。今後の臨床では、患者様との距離感や表情・反応を見逃さず良い聴き手になれるよう工夫しながら臨床に活かしていきたいと思いました。SLTA の検査概要や実施方法の講義では、実際に2人1組で検査を行いました。実施方法ばかりに気を取られてしまうことが多いのですが、適切な検査方法や患者様の負担を考慮して実施することが大切であると学ぶことが出来ました。今回学んだ事を今後の臨床で活かせるよう沢山の経験を通じて学んでいきたいと思いました。また患者様の能力を引き出すことが出来るようなSTになれるよう努力していきたいと思います。
第4回新卒者研修を終えて
湯村温泉病 矢萩 智章
今回の研修では中村副会長から「対人コミュニケーションスキルについて」、中島先生から「SLTAの検査概要」をご講義いただいたあと、2人組に分かれてSLTAの実技を行ないました。中村副会長の講義では、聴く力を鍛えるという事で様々な聞き返しの方法を例文に応じて考えたり会話が弾む質問の仕方などを練習しました。聴く力を鍛えることで相手の気持ちも理解出来るということでSTとして必要なスキルの基本を学ぶことが出来ました。中島先生からの講義では、SLTAの検査の目的・構成・注意点を説明していただきました。正確な評価をする為にはまず、検査について正しく理解しなければいけないと実感しました。SLTAの実技では2人組のペアに分かれ1名の指導者からご指導を受けました。検査の時の患者様への気遣い、教示の仕方、記録の仕方等を丁寧にご指導いただきました。この実技研修を通して、臨床で行なったSLTAは患者様の負担に繋がっていたのだと反省しました。今後は患者様の負担も考慮しながら正確な評価が出来るように常に勉強をしていかなければと感じました。今回学んだ事を臨床に活かし、更に成長出来るよう日々励んでいきたいと思います。お忙しい中、貴重なご講義をしていただきましてありがとうございました。